84歳の難聴当事者の声から生まれた会話専用器「ソノピア」|聞こえる毎日は、もっと楽しい。

聞こえにくさを感じる日常会話を、そっとサポートする。それが、私たちが「ソノピア(SONOPIA)」に込めた願いです。

私たち株式会社UWDSは、これまで骨伝導イヤホンをはじめとする音響製品を通じて、2万名以上のお客様に「音を聞く楽しさ」をお届けしてきました。そして今回、私たちは新たな挑戦に踏み出します。

世の中には、聞こえを助けるための機器がたくさんあります。それでも私たちが新しく一台を作ろうと決めたのは、「聞こえているのに、会話が楽しめない」という声に、何度も出会ってきたからでした。

私たちがソノピアで目指したのは、「音を大きくする機器」をもう一つ増やすことではありません。会話を、やさしく聞き取れることだけにこだわった、いわば「会話専用器」という、新しい一台をつくることでした。

この記事では、ソノピアがどんな思いから生まれ、何にこだわって作られたのかをお伝えします。少し長くなりますが、聞こえに悩む方やそのご家族に、私たちの考えていることを知っていただけたら嬉しいです。

きっかけは、聞こえにくさを感じるひとりの方の声でした

長年、聞こえにくさに悩んできた84歳の方から、「会話をもっと自然に楽しめるものがほしい」という声をいただいたこと。それが、ソノピア開発の始まりでした。

開発に深く関わってくださった林さんは、これまでに30個以上もの集音器や補聴器を試してきました。けれど、どれも長く使い続けることができなかったといいます。

高価な機器を選んでも、続けにくかった。音は大きくなるけれど、会話が聞き取りやすいとは限らなかった。装着していると、しばらくして疲れてしまう。なんでも音を大きくするので食器の音など高音で耳が疲れる。

そうした実体験が、林さんの中にずっと残っていました。

「自分のように困っている人は、きっとたくさんいる。だったら、本当に毎日使い続けられるものを作りたい」

その一言が、私たちの背中を押しました。売る側の発想ではなく、毎日悩んできた当事者の実感から始まった——それがソノピアという製品です。

なぜ、多くの機器は「使い続けられない」のか

開発を始めるにあたって、私たちはまず、林さんがなぜこれまでの機器を使い続けられなかったのか、その理由を一つひとつ見つめ直しました。すると、いくつかの共通した課題が見えてきました。

ひとつは、多くの機器が「音を大きくすること」だけを目的に作られていること。すべての音を等しく大きくしてしまうため、聞きたい会話の声も、食器のぶつかる音も、まわりの雑音も、一緒に大きくなってしまう。これでは、かえって会話が聞き取りづらくなることがあります。高い音が一日中耳に響いて、長く使っていられない。

そういう声も少なくありませんでした。

もうひとつは、使う人のことを考えた設計になっていないこと。本体がとても小さくて、扱いにくかったり、なくしやすかったり。充電できているのか、電源が入っているのか、ひと目では分からない。説明書が外国語のままで、読めない。こうした「毎日使ううえでの不便」が、いつのまにか機器を遠ざけてしまいます。

そして、これはあまり知られていないことですが、市販の機器の多くは、海外向けに開発されたものを、そのまま日本で販売しています

実は、日本語と外国語では、聞こえ方が大きく違います。日本語は、母音がとても大切な言葉です。「あ・い・う・え・お」がしっかり聞き取れないと、言葉の意味が伝わりにくくなります。

特に大事なのが、語尾です。「〜です」「〜ます」「〜ません」——この最後の部分が聞き取れないと、肯定なのか否定なのか、意味が反対になってしまうことさえあります。海外向けの設計のままでは、日本語ならではのこうした聞こえ方に、うまく寄り添えないことがあるのです。

こうした課題の多くは、実際に毎日困っている当事者の声が、開発に十分に反映されてこなかったことから生まれている。私たちはそう考えました。

なぜ、私たちが作ろうと思ったのか

聞こえにお悩みの方が選べるものは、今、大きく分けて2つです。手頃な集音器か、高価な補聴器か。

けれど、手頃な機器は「使い続けにくい」という課題があり、補聴器は数十万円と高価で、なかなか手が出ない。その間に、「中価格帯で、一日中、気持ちよく使えるもの」がぽっかりと空いている。ここを埋められれば、聞こえに悩む多くの方の役に立てるのではないか。高齢化が進むこれからの社会で、きっと必要とされるはずだ。そう考えました。

背中を押してくれたのが、84歳の林さんとの出会いです。ご自身が長年の当事者であり、現役の経営者でもある林さん。「聞こえに悩む人の声を、何よりも大事に開発すれば、本当に良いものが作れる」——その信念に、私たちは強く共感しました。

また、開発にあたっては、わたべ耳鼻咽喉科 院長・渡部啓孝先生から、耳と聞こえについて専門的なご意見をいただける機会にも恵まれました。これまで私たちが音にまつわる製品づくりで培ってきた経験と、当事者の声、そして専門家の知見。この3つが揃えば、きっと良いものが作れる。そう確信しました。

そしてもう一つ、忘れられない出来事があります。私たちの開発メンバーの祖母の話です。

祖母は、50万円ほどする補聴器を持っていました。けれど、毎日は使えていなかったといいます。本体が小さくて落としやすく、なくすのが怖い。安定して着けていられず、マスクを外すときに一緒に落ちてしまう。「もっと気楽に使えるものがあればいいのに」——そんな声を、すぐそばで聞いていました。

高価な機器であっても、その人の暮らしに合わなければ、使い続けるのは難しい。聞こえにくさに悩むのは本人だけでなく、その隣にいる家族も同じなのだと、私たちは改めて感じました。

どうやって作ったのか——3つのこだわり

これらの課題に向き合いながら、ソノピアは3つのことを大切に設計しました。

一つ目は、会話の声を聞き取りやすくすること。 ただ全体の音量を上げるのではなく、人の声が多く含まれる帯域を中心に調整し、日本語の会話が聞き取りやすくなることを目指しました。母音や語尾といった、日本語にとって大切な部分にも目を向けています。

二つ目は、長時間の負担をやわらげること。 高い音が耳に響いて疲れてしまう——その負担をできるだけ抑え、一日を通して無理なく使えることを目指して、音の調整を重ねました。

三つ目は、毎日の使いやすさ。 ここには、当事者の声から生まれた工夫がたくさん詰まっています。落下を防ぐためのストラップ。充電できているかがひと目で分かるランプ。電源の状態が見て分かる表示。そして、迷わず使える日本語の説明書。どれも派手ではありませんが、「毎日、気持ちよく使えること」を考え抜いた結果です。

1年間、声を聞きながら改良を重ねました

ソノピアは、短期間で作られたものではありません。

開発には約1年をかけ、40代から80代まで幅広い年齢層の方にモニターとしてご協力いただきました。実際に毎日使っていただき、率直な声をうかがい、そのたびに改良を重ねてきました。

正直に言えば、最初の試作品には、たくさんの課題がありました。「長くつけると疲れる」「音は聞こえるけれど、どこか不自然」

厳しい声もたくさんいただきました。それでも一つひとつの声に向き合い、「これなら毎日使える」と感じていただけるところまで、根気強く調整を続けました。

さらに、より良いものをお届けするために、国内外の工場を直接訪ね、音質・品質・信頼性を基準に、ともにものづくりをするパートナーメーカーを選びました。

当事者の実感と、専門家の知見、そして実際に使う方々の声。そのすべてを大切にしながら、ソノピアは形になっていきました。

使ってくださった方の声

開発の過程では、モニターの皆さまからたくさんの声をいただきました。その一部をご紹介します。

聞こえるって良いね

長時間つけていても、頭が痛くならない

※掲載している声は、実際にお試しいただいた方の感想をもとにしています。聞こえ方や使いやすさには個人差があります。

ソノピアが、他とは違うところ

最後に、ソノピアが大切にしてきたことを、あらためてまとめます。

当事者の声から生まれたこと。 30個以上の機器を試してきた84歳の当事者・林さんの実感が、開発の出発点になっています。

専門家の視点が入っていること。 わたべ耳鼻咽喉科 院長・渡部啓孝先生から、耳と聞こえについて専門的なご意見をいただきました。

実際の声で磨かれたこと。 幅広い年齢層のモニターの皆さまに使っていただき、率直なフィードバックを重ねて改良しました。

ものづくりに妥協しなかったこと。 国内外の工場を直接訪ね、音質・品質・信頼性を基準にパートナーを選びました。

聞こえる毎日は、もっと楽しい。

会話が聞き取りやすくなると、毎日が少しずつ変わっていきます。

聞き返しの負担が、少し軽く感じられる。家族との時間が、もっと気軽になる。人とのやりとりに、少し前向きになれる。そうした小さな変化の積み重ねが、暮らしを豊かにしてくれると、私たちは信じています。

「聞こえる毎日は、もっと楽しい。」 これは、ソノピアが一番大切にしている言葉です。

聞こえにくさを感じている方が、もう一度、会話のある毎日を楽しめますように。その隣で、ご家族もまた笑顔になれますように。そんな願いを込めて、私たちはこの製品を作りました。

ソノピアについて

ソノピアは、株式会社UWDSが企画・開発した、会話の聞き取りやすさに特化した「会話専用器」です。

聞こえにくさを感じる日常の会話を、聞き取りやすくサポートすることを目指して設計しました。

ソノピアは、一般的な集音器の区分に含まれる製品であり、補聴器(医療機器)ではありません。難聴の診断・治療・予防を目的とした製品ではありませんので、聞こえに不安や症状がある場合は、耳鼻咽喉科などの専門機関にご相談ください。

  • 製品名:ソノピア 会話専用器|聞こえる毎日は、もっと楽しい。
  • 発売予定日:2026年7月20日(予定)
  • 予定価格:一括59,980円(税込)/分割払い 月々4,998円〜(予定・お支払い条件により異なります)
  • 販売・製品詳細ソノピア公式サイト

私たちは、聞こえに関する正しい情報をお届けしながら、聞こえにくさを感じる方とそのご家族の毎日を、これからもそっとサポートしていきます。