集音器の雑音が気になるのはなぜ?原因と試したい対策をやさしく解説

「集音器を使ってみたら、雑音が気になる」「思ったよりうるさく感じる」——集音器を使いはじめた方から、こうした声はよく聞かれます。

この記事では、集音器の雑音が気になるのはなぜなのか、そして気になるときに試したいことを、初心者の方に向けてやさしく整理しました。あらかじめ知っておくと、購入後の「思っていたのと違った」を減らすことにもつながります。

集音器の雑音が気になるのはなぜ?

集音器の雑音が気になる主な理由は、集音器の性質にあります。集音器は、聞きたい音だけでなく、周囲の音も一緒に大きくします。そのため、場所や場面によっては、周囲の音が雑音として気になることがあります。

国民生活センターでも、耳かけ型集音器のテスト事例として、雑音で音声が聞き取りにくいケースが紹介されています。これは特定の集音器すべてに問題があるという意味ではなく、集音器という機器の性質を理解して使うことが大切だという趣旨です。

出典:国民生活センター「雑音で音声が聞き取りにくい耳かけ集音器(相談解決のためのテストからNo.164)」

集音器そのものの仕組みについては、別記事「集音器とは?仕組み・種類・補聴器との違いをやさしく解説」で整理しています。

「雑音」といっても種類がある

ひとことで「雑音」といっても、感じ方はいくつかに分かれます。自分がどれに近いかを知っておくと、対応を考えやすくなります。

周囲の生活音や環境音が大きく聞こえる、風の音が気になる、人が多い場所でざわざわして聞き取りにくい、ピーピーという音がする、装着したときのこすれる音が気になる、といったものです。このうち、ピーピーという音は、一般的な環境音の雑音とは少し違い、装着状態や音の回り込みによって起きるハウリングが関係している場合もあります。

雑音が気になりやすい場面

雑音の感じ方は、使う場面によって変わります。とくに次のような場面では、雑音が気になりやすい傾向があります。

人が多い場所や店内、街中などの騒がしい場所、風の強い屋外、大人数での会話などです。逆に、静かな場所で近くの人と話すときは、気になりにくいこともあります。

雑音が気になるときに試したいこと

雑音が気になるときは、次のようなことを試してみる方法があります。感じ方には個人差があります。

まず、音量を上げすぎないことです。音を大きくするほど、周囲の音も一緒に大きくなります。また、できるだけ静かな場所で使う、話す相手に近づく、といった工夫も考えられます。装着位置を調整することで、感じ方が変わる場合もあります。製品に音量やモードの調整機能がある場合は、それを活用してみるのもよいでしょう。ピーピーという音が気になる場合は、装着位置を見直すことで軽減できる場合もあります。

ただし、これらは一般的な工夫であり、雑音が完全になくなることを保証するものではありません。使用感には個人差があります。

それでも気になるときは

いろいろ試しても雑音が気になる場合もあります。聞こえ方や感じ方には個人差があり、製品が自分に合わないと感じることもあります。

音量や装着位置、使用する場所を確認しても気になる場合は、販売元やメーカーに相談してみましょう。また、購入を検討している段階であれば、返品条件や保証内容を事前に確認しておくと安心です。集音器の選び方については、別記事「集音器の選び方」で整理しています。

なお、聞こえにくさそのものが気になる場合は、まず耳鼻咽喉科などの専門機関に相談することをおすすめします。聞こえにくさの背景には、さまざまな原因が考えられるためです。

購入前に「雑音が出ない」と思い込みすぎないこと

集音器を検討するときに大切なのが、期待値の持ち方です。集音器は周囲の音を拾って大きくする機器のため、静かな場所と騒がしい場所とでは、感じ方が変わります。

商品を選ぶときは、メリットだけでなく、こうした注意点もあわせて確認しましょう。とくに「雑音カット」「クリアに聞こえる」といった表現だけで判断せず、返品条件や問い合わせ先も確認しておくと安心です。あらかじめ「場面によっては雑音が気になることもある」と知っておくことが、購入後の満足につながります。

よくある質問(FAQ)

Q. 集音器の雑音は完全に消せますか? A. 集音器は周囲の音も一緒に大きくする性質があるため、雑音を完全になくすことは難しいと考えられます。音量や使う場所、装着位置などによって気になりにくくなる場合はありますが、感じ方には個人差があります。

Q. 集音器がうるさく感じるのは故障ですか? A. 故障とは限りません。集音器の性質や、音量設定・使う場面が影響していることがあります。音量や装着位置、使用する場所を確認しても気になる場合は、販売元やメーカーに相談してみましょう。

Q. ハウリング(ピーピー音)が起きるのはなぜですか? A. 装着状態や音の回り込みによって起きることがあります。装着位置を見直すことで軽減できる場合もありますが、気になる場合は販売元やメーカーに相談するとよいでしょう。

Q. 補聴器なら雑音は気にならないのですか? A. 補聴器は医療機器であり、使用する方の聞こえ方に合わせて調整して使う製品です。ただし、聞こえ方や雑音の感じ方には個人差があります。集音器と補聴器は目的や位置づけが異なるため、詳しくは「集音器と補聴器の違い」の記事も参考にしてください。

Q. 聞こえにくさが気になる場合はどうすればいいですか? A. 聞こえにくさの背景にはさまざまな原因が考えられます。まずは耳鼻咽喉科などの専門機関で相談することをおすすめします。

まとめ

最後に、この記事のポイントを整理します。

集音器は、聞きたい音だけでなく周囲の音も一緒に大きくするため、場面によっては雑音が気になることがあります。音量を上げすぎない、静かな場所で使う、装着位置を調整するといった工夫で気になりにくくなる場合もありますが、雑音が完全になくなるとは限らず、感じ方には個人差があります。購入を検討している場合は、返品条件や問い合わせ先を確認しておくと安心です。そして、聞こえにくさそのものが気になる場合は、まず耳鼻咽喉科などの専門機関に相談することが大切です。

雑音の理由をあらかじめ知っておくことは、集音器と上手に付き合ううえで役立ちます。

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